TOKYOお気楽極楽日記。コッチコチだね、なんか。
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『グランド・ブダペスト・ホテル』
category: オキゴキMOVIE | author: miyamoo
ウェス・アンダーソン監督の新作『グランド・ブダペスト・ホテル』



TOHOシネマズ日本橋での試写会チケットを手に入れるべく

朝8時半に日本橋コレド到着、すでに長蛇の列。

9時からのチケット配布は5分で即完!

無事手に入れたけど、並んでダメだった人は本当にお気の毒です。

先頭の人は3時間前から並んでたってウワサ。(ホントに?)

エニウェイ!一足先に『グランド・ブダペスト・ホテル』を見ることが出来たのです。

テーマカラーのピンクが可愛いプレス。



なんと、不覚にも寝てしまったのです。

ストーリーはだいたい知っていたので映像を見ながら話を確認するような感覚でいたら

なかなか冒頭は情報が多くてウトウトして…2.30分は寝ていたような…

決してつまらないワケではなく、ただ疲れていたのです。(無理して早起きするからw)

とにもかくにも、完ぺきな画角を構えたカメラアングルやこだわったディテール

シンメトリーと基調の統一したカラー。



ウェス・アンダーソンの世界が目眩く!!キラキラワクワク!!

待ってましたーーー!って感じ。

今回の豪華キャストがストーリーのコミカルさに拍車をかける。

意味不明なキャップで入浴するジュードロウ



落書きレベルのタトゥーで強面なハーヴェイ・カイテル



いつもの面々も揃って豪華なスクリーン。











楽しみにしていたレア・セドゥのメイドシーンは寝ていたようで、見れてません。(涙)



ズブロフカ共和国という東ヨーロッパにある架空の国にある

架空のホテル、グランド・ブダペスト・ホテル。

伝説のコンシェルジュ:グスタヴの元には富豪の老女がこぞって集う。

そんな中、上客のマダムが急遽殺害され

容疑をかけられたグスタヴが巻き起こすドタバタサスペンス。

本当にドタバタという言葉がピッタリの世界観。

コミカルで可愛くてオシャレ。リズムがあってずっと魅了される。



この映画ではパステルカラーのスイーツがkeyなんだけども

映像ひとつひとつが砂糖菓子みたい。

淡くて甘くて可愛すぎ!!



そんなオシャレ映画なウェスの作品。

今回は“シュテファン・ツヴァイク”という作家の存在が

映画本体により深みを持たせます。



映画を見てから聞こうと決めてた町山智浩氏のたまむすびのPodcast。

聞いたらウェスの作品への思い入れが素晴らしく読み解けて胸が熱くなりました。

シュテファン・ツヴァイクのコトを簡単に…たまむすびからの入知恵にて。

第一次世界大戦・第二次世界大戦と1900年代前半の戦争の時代を生きた

私は今回初めて知ったし、実際いまはあまり絶版も多く読める物も少ないらしい。

当時は世界で人気を博した、ユダヤ系の血をひくオーストリア人。

伝記やメロドラマな物語を好んで書き

今に継がれる『マリーアントワネット』の話のベースを作った人。

第一次世界大戦を経験し、また世界が新たな争いへ進む中

戦いの終焉を願いつつ、様々なネットワークを駆使して平和を働きかける。

人望厚く著名人との交流も深かったツヴァイク。

平和を謳った文書も書くがナチスの迫害により

ツヴァイクの本は焼かれてしまう。

ヨーロッパからブラジルに亡命したのち

『昨日の世界』を遺し、絶望の中、自殺。



そんなツヴァイクからインスパイアを受けた『グランド・ブダペスト・ホテル』。

ストーリーの中で、グスタヴが信頼する仲間に助けを求めるシーンがある。

とてもコミカルでリズムがあり、私は1番笑ってしまったシーンでもあるのだけれど

そんなシーンも、平和への働きかけを厚いネットワークを駆使してもがいたツヴァイクへのオマージュであったのか…と

熱い気持ちになる。(あゝ町山さんありがとう)



町山さんの解説を聞きながらのふと思い出したのが

たまたま最近観た『死刑執行人もまた死す』(’43米)

ナチス占領下のチェコ、ゲショタポの話。

救われないラストを迎えるこの映画は

悲しみや不安や憎悪との戦いがこの世界から消えることはなく

平穏な平和の居所が分からない…そんな映画。



今の時代に語るメッセージの強いウェス・アンダーソンの新作。

残念ながらツヴァイクの時代も今も

戦争の不安から逃れることは叶っていません。

外身のセンスが光るウェス・アンダーソンの

中身の影の部分が知れた様な

とても良い機会を与えてくれた映画でした。
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